ずい分前から気になっていた美術展でしたが、リサイタルも終わって一段落したので、ようやく行くことが出来ました。今年、六本木に出来たばかりの「国立新美術館」も、お目当ての一つでしたが、美術館自体の大きさと美しさには驚きました!
国内最大規模の展示場ということですが、どこも空間を非常に贅沢に使っていて、気持ちがよかったです。このような素晴らしい美術館が東京の真ん中に存在していることが嬉しく、建物の中から全体を見渡して、思わず拍手してしまいました(笑)。
この展覧会の内容は、19世紀末より様々な国からパリに集まってきた画家、彫刻家、写真家の作品展でしたが、なかなか面白かったです。ピカソやモディリアーニ、シャガールなどお馴染みの画家の他に、あまり耳にしたことのなかった同時代の作家の作品もあり、興味深く観ました。
ポンピドー・センターの所蔵作品だけに現代のものが多かったのですが、理解不能で嫌悪感を持つようなものはなく、普通に楽しめました。一見、様々な色の絵の具をキャンバスにぶちまけたような作品もありましたが、最初は少し抵抗を感じても、見ているうちに楽しくなってくるのだから不思議。現代の作品では、純粋に「色」、「線」、「形」そのものからリズムが生まれ、気分が伝わってくるのが面白いですね。一見乱暴に見える作品でも、いい作品には調和があり、何か心地の良さがあるのだという気がします。
今回は久しぶりに美術館に行き、心地よい刺激を受け、心が満たされました。この美術館は居るだけで気持ちがいいので、これからもちょくちょく行ってみたいなと思っています。国立新美術館のHPはこちらから。